相続における換価分割とは|財産を現金に換えるメリットと注意点

公開日:2025年1月28日

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相続財産に預貯金が少なく、不動産がほとんどだった場合、遺産分割でトラブルになったり、納税資金が確保できないことがあります。

そういったとき不動産など現物の遺産を現金に換えて分割することがあります。その方法を「換価分割」と言います。

この記事では換価分割について解説をします。

 

換価分割とは?

相続が発生した際、相続人同士で被相続人の遺産をどのように分割するかは重要な問題です。

その方法の一つに「換価分割」があります。

換価分割とは、現物の相続財産を売却し、その売却代金を相続する人間で分割する方法です。

 

例えば、亡くなった方が不動産を所有していた場合、そのまま相続人の誰かが引き継ぐのではなく、売却して得た現金を相続人で分け合うのが換価分割です。

他の方法として、現金や土地などの財産をそのままの形で分け合う「現物分割」や、ある相続人が財産を取得し、他の相続人に代償金を支払う「代償分割」もありますが、換価分割は現金化することで遺産を公平に分割しやすいという特徴があります。

 

換価分割のメリット

換金分割の最大のメリットは、遺産の公平な分割が可能になる点です。

不動産などは、単純に「半分ずつ」分割ができないため、売却して現金にすることで、相続人全員が納得しやすい結果になります。

 

また、不動産を相続すると維持管理費や固定資産税がかかるため、相続人が負担を感じることがありますが、売却することで将来的な負担はなくなります。

さらに、相続人の間で財産の取得割合について争いが起きた場合に、円満な分割となるのでスムーズな解決手段と言えるでしょう。

 

そして、相続税は原則現金での納付となります。

もし、相続財産に現金が少ない場合は不動産など売却できる財産を現金化して、納税資金の確保をすることができます。

 

換価分割の注意点

 換価分割を検討するのは不動産の売却であることが多く、売却までに時間がかかったり、手間がかかったりします。

 また、不動産は市場の状況によっては希望する価格での売却が難しいこともあります。

 そうなると相続税の申告期限(原則として相続開始から10か月)までに手続きが完了しない可能性もあります。

 

また、売却によって得られる譲渡所得税が発生する点に注意が必要です。

相続人が不動産を売却する場合、売却価格から取得費を差し引いた利益に税金が課されます。

取得価格を引き継ぐため、古い不動産だと取得費が低くなり、結果的に譲渡所得税の負担が大きくなることがあります。

 

さらに、売却価格が想定より低くなった場合、分配できる金額が減少し、相続人間でトラブルになる判断可能性もあるため、信頼できる不動産会社と慎重な対応が必要になるでしょう。

特に、市場価格が下落傾向にある場合は、売却のタイミングを見極める必要があります。

 

相続税との関係と注意点

相続税の計算では、相続開始時の財産評価額に基づいて税額が決まります。

ただし、換価分割を行う場合、実際の売却価格が相続税評価額とは異なります。

低い価格で売却した場合でも、相続税は当初の評価額で計算されるため、結果として相続税負担が重くなる可能性があります。

 

また、換価分割をする場合でも、相続税の申告期限内に分割方法を決める必要がありますので、スケジュールの管理に注意しましょう。

相続人が思わぬ税負担を負うことになったり、相続税の申告に間に合わないなどトラブルになる前に税理士など専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

 

まとめ

換価分割は、相続財産を公平に分割できる方法ですが、売却までの時間や譲渡所得税の負担などの検討すべきことが多々あります。

そのため、事前に相続税評価額と売却後の税負担を比較し、どのような方法で行うのが最適であるか考慮することが重要です。

 

また、相続税の申告期限(10ヶ月)内に換価分割が完了しない場合は、未分割のまま申告することになります。

その場合、相続税のさまざまな特例の適用が受けられず、相続税額が増える可能性があるため、早めに専門家にご相談し、計画的に進めることが大切です。

円満な遺産分割を実現するためにも、換価分割を選択する際は、相続人同士で十分に話し合い、税理士や司法書士、不動産の専門家のアドバイスを活用しながら進めましょう。

 

 

 

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