解決事例~相続税で注目される名義預金/埼玉浦和で相続のご相談
状況
旦那様が亡くなり、税理士会へ税理士の紹介を依頼をした相談者は、税理士会から渡された税理士名簿をもとに埼玉あんしん相続相談室を訪れてくれました。
相続人は相談者である配偶者とお子様3名、お子様は2人が独立しており、1人は配偶者と同居していました。
遺言書などはなく、相続財産をどう分けるかは全く決まっていませんでしたが、相続税申告が必要であることや、どんなものに相続税がかかるのか、などは本や雑誌、新聞などから知識をつけていらしゃっいました。
相続人の妻の不安とは
中でも一番気にされていたのは名義預金です。
奥様は正社員で働いた後、パートタイマーを65歳まで続け、現在は年金受給者でした。ご本人が心配していることは、同年代の主婦にご自身のキャリアを重ねた場合の手持現預金が多すぎるのでないか?!ということでした。
確かに額面だけ見ると多いと感じてしまうような金額ではありました。旦那様とご結婚された当時からのお話を丁寧にヒアリングさせて頂き、何が原因でどのようなタイミングにお金が増えることになったのか?を少しずつ紐解いていく作業が始まりました。
対応
奥様のご両親が亡くなったときの現預金の相続や、株式投資により増加した資金など多くの要因が浮上しました。
昔の話だから記憶にないと不安気味でしたが、多くのことを一緒に考え思い出す作業を続けるうちに、奥様ご自身の中でも名義預金と言われるものと、奥様固有の財産との違いが深まったようで、結果的には当初奥様がイメージしていた申告しなければならない名義預金の金額よりは大幅に減額した金額を相続財産として申告することになりました。
税務調査で指摘を受ける一番の項目は現預金の計上漏れ、特に名義預金です。口座名義は被相続人ではないが、実質その口座に預金されているお金が被相続人のものと解されるもの。それ以外にも専業主婦が旦那様から預かった生活費の一部が貯まってしまった預金口座などです。
最近は名義預金という言葉が各所で多く取り上げられ、独り歩きしているイメージがあります。相続税の申告は税金の種類の中でも一番難易度が高いと言えるでしょう。しっかり専門家に相談したうえで取り組まれることをお勧めします。
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